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2019年6月2日日曜日

2019年6月2日NHKスペシャルでスイスで安楽死を選ぶ人が報道された

がんや神経難病の患者が安楽死を望む人がスイスの安楽死施設に登録して実際に死去したというニュースが報道されています。

スイスでは安楽死が法制化されており、スイスの民間団体ライフサークルが「人権と自己決定権を重視し、いつ死ぬかを自分で決められることの権利」を説明し、死のあり方を選ぶのは個人の権利であるとして外国人の受け入れ手助けを行っているそうです。日本国内でも今日放送したNHKスペシャルを見た人は、この団体に連絡することが選択肢として持てるかもしれません。ちなみに英語ですからここは気をつけないとなりません。ただ実際に今回放送した日本人難病当事者が実現できたわけですから、とても高い壁があるわけではないと感じました。


スイスで安楽死が認められるには、耐え難い苦痛、治らないこと、死ぬという意思表示が本人から明確にでるかどうか。

「もしも彼女がスイス在住であれば、長距離移動せずに、ギリギリまで安楽死の実行を待つこともできる」とスイスの医師が話していました。


番組内で死去した女性は、「おむつを替えてもらってもありがとうと言えないなんて。そんな人生は―」とコメントしています。そして女性は自分と同じ病気である人(多系統萎縮症)の末期状態を病院で見ることになります。その後女性は自宅で自殺未遂を何度もして、毎日のように自殺を考えていたそうです。そこで緊急要件として藁にもすがる思いでスイスの民間団体に連絡をしました。

日本では自分の自己決定権で死を選ぶことはタブーとされています。
法制度にもなっていません。唯一消極的安楽死という本当に最後の最後で使える仕組みはありますが。もっと、当事者がコミュニケーションをできる段階で、そして考えたことが意思表明できる状態で安楽死をできるという方法はありません。


今、日本では、病気、難病、障害などで、日々生きていることが申し訳ない、辛い、今は意思疎通できるけどその後病院でずっと入院させられて命がなくなるまでその日々が継続することが避けたいという人もいるでしょう。

また、高齢化社会である日本では、女性向けに『将来、老人ホームに入ったら、下の世話をされるときのために陰部の永久脱毛をしましょう。おむつを交換してくれる人も仕事がやりやすいです。エチケットです。マナーです』というビジネスをしているところもあります。

最近だと、電車内広告で『頭皮の匂い大丈夫?』と男性に後ろから抱きしめられている女性のイラストとともに頭皮デオドラントの商品広告が出てきています。

日本では「なにか迷惑になるのではないか。自殺するなら他人を巻き込まずにひっそり一人で死ね(先日あった川崎市のカリタス学園での無敵の人による殺人事件)、税金の世話になってはいけない、弱い人はひっそりと生きるべきだ、障害者は社会進出せず施設にいてほしい」などなどの価値観も人まえで表明することはなくても心にもっているはそれなりにいるでしょう。


安楽死を選ぶ状態になった人に「死んではいけない」と言うことはよいことでしょうか?
なぜ死んではいけないのでしょうか。
例えば「死んではいけない」という人は、日々だれとも話さずに孤独な環境で、糞尿を垂れ流して、寝たきりで、ずっと天井を見ていることをゴールデンウィークや年末年始に実際に実行してみれば良いと思います。

病気の当事者は、入院先であったり、介護施設であったり、『そういう場所、自宅ではない場所で生活します』本当は自宅で、家族とすごしたいと思っても迷惑がかかる、自宅にいることにより、介護のために、夜は一時間ごとに起きてチェックしなければいけない、入浴、排泄の介助をしなければいけない。ということをとても苦痛に感じる人もいるでしょう。寧ろ長年一緒にいる家族に入浴や排泄まで365日助けてもらうのも心労になります。病院や施設で『家族がお見舞い、訪問に来てくれるときのキレイな自分だけ見られている』というのも当事者のストレスになる場合もあります。本当は自宅にいたいと思っても、本当の家族であっても『介助されているそのシーンを見てほしくない、または介助できるものなら家族にしてほしいけど、それは1週間くらい、もっても半年くらいでストレスになるだろうと』わかっているからです。

2019年6月2日、NHKスペシャルがこの報道をしたことはなにか裏があると思います。
SNSでの安楽死論争に一石を投じるためか。厚生労働省や医師会で安楽死に関する何らかの委員会があるから、またはつい最近あったからかもしれません。

もう一つ心配なのは今回、放送した内容はまったくモザイクなどはかけていませんでした。番組に登場した安楽死を選んだ女性の家族は日本国内で自殺幇助に問われないか気になります。


スイスで安楽死を支援している団体は
日本国内でもニュースになっています

https://newsphere.jp/national/20181003-2/

http://news.livedoor.com/article/detail/15278910/